大型インコに憧れている鳥飼いの人は結構多いはず。
私もその一人で30代までに白色オウムのキバタンをお迎えするんだと意気込んでいました。
実際に大型インコと暮らすためにまずは予備知識が欲しいと思い、当時の住まい広島から埼玉にある大型インコカフェ(FREAKさん)に行ったことがあります。
FREAKさんに行って実際に大型インコを観察してみてわかったのが、大型インコと暮らすという事は自分の住まいやライフスタイルまでインコに寄り添えないと飼えないということです。
大型インコは小型インコとはカテゴリーは同じでも似て非なるものだと痛感し、
今の私の生活スタイルとインコの住環境の両立を真剣に考えて、私は大型インコを飼うことを断念しました。
鳥飼いならば一度は憧れる大型インコとの生活。
お金さえあれば誰でも簡単にペットを飼える時代ですが、
自分の今の住環境、生活スタイルで大型インコを迎え入れる事はできますか?
もし大型インコを飼いたいと思っている方は、一度ちょっと立ち止まって考えて欲しいです。
大型インコは初心者でも飼えるか?
結論から言うと、大型インコは初心者にはおすすめできません。
やはり最初は小型インコから飼い始めるのが無難だと思います。
FREAKさんに行ってみて感じましたが、知能が高い大型インコを飼うのは2歳児くらいの子どもと暮らすことと同じくらい大変だと感じました。
大型インコを飼いたい人の心構え7か条
それでも小型インコじゃなくて大型インコを飼いたい方は、下記の7つの心構えに自分が当てはまっているか一度立ち止まって確認してみて下さい。
- 一生小さな子どもを40年程度お世話できる
- 長期旅行にはほとんど行けなくても我慢できる
- 家の柱や家具は悪気なく齧られボロボロになる
- マンションでも一軒家でも防音対策をしっかりできる
- 自分が死んだ後にお世話してくれる人を確保する
- 飼い続けるお金を用意する
- 噛まれて大怪我をしてもインコを許せるか
心構え1:一生小さな子どもを40年程度お世話できる
大型インコは知能が高く、特にヨウムに関しては5歳児くらいの知能があるとも言われています。
インコは意外に長生きで小型インコでも10年程度、特に大型インコは40年程度生きる種類がザラです。
一生5歳児のインコと40年間暮らす覚悟はあるか、まず考えてみて下さい。
心構え2:長期旅行にはほとんど行けなくても我慢できる
長期間預けられると信頼関係が崩れてしまう可能性もありますので、長期の旅行に行くのは厳しくなります。
その子の性格によって違いますが、二泊三日までであればお留守番もできると思いますが、知能が高い彼らなので最初はお留守番も控えた方が無難です。
一緒に連れて行ける場所であれば問題ないのですが、まだまだペットと一緒に泊まれるホテルは少ないのが現状なので長期旅行は難しくなります。
心構え3:家の柱や家具は悪気なく齧られボロボロになる
大型インコになると、くちばしの力が相当強いので木製の柱や、家具はボロボロになることが多いです。
しかも彼らは悪気なくやっているし、かじることをしつけるのは難しいので飼い主が受け入れるしかないんですよね。
替わりのおもちゃを与えたり、ある程度しつけれたとしても0にはならないし、柱をかじられたとしても、それを許容してあげることも飼い主として大事なんじゃないかと思います。
心構え4:マンションでも一軒家でも防音対策をしっかりできる
大型インコの鳴き声は小型とは比べ物にならないくらい大きいです。
しかも白色オウムは雄叫びしますので、かなり大きい声で鳴きます。
実際に私も聞きましたが、ニワトリのコケコッコーより大きい声で鳴いていてびっくりしました。
マンションだと間違いなく苦情が来るレベルですので、一室を防音部屋に改築するか、一軒家での暮らしじゃないと飼えないと思いました。
心構え5:自分が死んだ後にお世話してくれる人を確保する
大型インコは寿命が40年程度あります。
とにかく長生きなので、飼い主が30歳の時に飼い始めたら、インコが亡くなるのは自分が70歳くらいのときかもしれません。
正直、70歳となると自分の方が先に死んじゃってるかもしれませんよね。
インコが路頭に迷うのを防ぐために、自分が先にいなくなってしまった場合のインコの行き先を考えてあげておく必要があります。
心構え6:飼い続けるお金を用意する
大型インコは普通のケージだと壊して脱走しかねないので、頑丈なステンレスケージ買うことが多いです。
ステンレスケージは通常の金属製メッキと違い、値段が3倍程度高くなります。
知能も高いので、おもちゃも必要ですし、毎日のフードも小型インコよりお金がかかります。
防音対策も必須なので、アクリルケースを準備する場合でもケージ自体のサイズが大きいので高額になりがちです。
インコをしっかり飼い続けられる経済力も必須になります。
心構え6:噛まれて大怪我をしてもインコを許せるか
インコは噛む生き物です。全く噛まないようにする事は無理だと思います。
しつけで本気噛みを減らせることができても、ずっと一緒に暮らしていたら一度くらいは本気で噛まれることもあると思います。
大型インコに本気噛みされたら大怪我なので、それを許せる人じゃないと大型インコは飼えないと思います。
太田光代さんがキバタンのキルゴアJr.を飼われていますが、手を噛まれた時は周りの3倍くらい腫れ上がり点滴を受けたそうです。
でも太田光代さんは「多少痛かったけど、キルゴアJr.を責められないし、生きてる証」とおっしゃっていました。
大型インコを飼うならば、これくらいの心がないと難しいんだと思います。
まとめ
私はこの7か条を即答で「YES」と言えなかったので、大型インコを迎え入れることを断念しました。
7つの心構えがありましたが、あなたは全て自信を持って「YES!」と言えましたか?
即答で言えた人は大型インコを飼うに相応しい飼い主だと思いますよ!